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【密着ルポ】まさにゴッドハンド。中村が20000%信頼する「スーパーサージャン」の手術室で見たプロの境地
こんばんは、中村です。
実は昨日、左眼の手術を受けてきました。
本来なら本日・明日の2日間にわたり、弊社の一大イベントである「発表会2days」が開催されている真っ最中。僕にとっても大切な場でしたが、急遽オペが入ってしまい、無念の不参加となってしまいました……。現在は通院時以外、3日間の自宅安静を言い渡されています。
実は昨年も、右眼の「黄斑前膜(おうはんぜんまく)」と「黄斑円孔(えんこう)になりかけ」の治療で手術を受けたのですが、今回は左眼がまったく同じ症状に。幸い、今回は前膜が黄斑部を強く引っ張っていなかったため、昨年よりはライトな手術で済みました。
【ミニ知識】黄斑(おうはん)とは?
眼球の奥、赤丸で囲む中心部にあるとても大事な組織。ここがダメージを受けると視力が著しく低下するため、ものを見る上で最も重要な「本丸」と言えます。

目の手術というと強烈な恐怖感を抱く方が多いと思いますが、私は昨年経験していたこともあり、今回はだいぶリラックスして臨めました。何より、数年前から万が一の時のために「スーパーサージャン」との呼び声高い素晴らしい名医の先生にフォローしていただいていたからです。
信頼度は驚異の20000%。 不安など微塵もありませんでした。
ここからは、僕の記憶を頼りに、あの緊迫と感動の手術ドキュメンタリーをお届けします。
18:00 ── 嵐の前の静けさと、化け物レベルの執刀量
14日の術前検査を終え、3日前からの消毒目薬をきっちり点眼し、15日18時についに入院(来院)。
2時間ほど待機し、20時過ぎに手術室の前室へ。隣にいたおばあちゃんは緊張の極みにあるようで、僕にずっと話しかけてこられます(笑)。少しして看護師さんによる術前処置が始まり、消毒を済ませ、手術用キャップを被せられてその時を待ちます。
いよいよ手術室へ呼ばれ、直前待機席へ。
中では先ほどのおばあちゃんの仕上げが行われている模様。退屈しのぎに手術室を観察して、驚きました。
ズラリと並ぶ最新の巨大メカ。そして執刀医のS先生は、本日の手術リストのようなものを確認しながら、助手やお弟子さんらしき医師と何やら淡々と相談しています。
パッと見、リストには10数名もの名前が。
朝から膨大な数の患者を診察し、処置した後に、夜からこのオペの量をこなすのか……。
これ、週に何回やってんの⋯(^_^;)
最早ブラックを通り越して「化け物レベル」のタフさです。素人の僕から見ても、その凄まじい領域は一目で分かりました。
20:15 ── 視界に広がる宇宙、そして電光石火の職人技
名前を呼ばれ、ついに手術台へ。
腕を軽く拘束され、氏名の確認が行われます。先生の「お願いしまーす」という声を合図に、直ちに麻酔の点眼。開眼器で強制的に目を開けられているため、ジャバジャバと消毒液などを流し込まれても、こちらはまな板の上の鯉、なすがままです(笑)。
続いて、目の奥へと届く「球後麻酔(テノン嚢下麻酔)」が投入。これがズドンと目の奥に響く感じで、少し痛い!
直後、車のハイビームを至近距離で浴びているような強烈な光を当てられ、視界は真っ白。もう何も見えません。
「プスぅ〜……」
器具が眼球に入ってくる感覚。しかし痛みはゼロ。
機械の音が「ぶぃーんと」静かに響き渡ります。おそらく硝子体(しょうしたい)カッターで、濁りや組織を吸い取っているのでしょう。
視界の端で細い器具が動いているのが見えますが、目を動かして追わないよう、じっと意識を集中させます。
すると次の瞬間。
私の視界に、まるで宇宙にきらめく無数の星々のような美しい光景が、じわーーっと広がっていきました。
これはきっと、剥がすべき「黄斑前膜」をくっきりと識別するための染色液を注入した瞬間です。
直後、ピンセットのような器具が登場。
膜が「ペリペリ……」と極上の手際で剥がされていくのが、自分の目の中の出来事としてハッキリと見えました。
先生の指先には、迷いが一ミリもありません。
超スピーディー。なのに、信じられないほど丁寧。
「神業、正にゴッドハンド⋯」とぼんやり考えていると、頭上からブレない声が響きました。
「はい、綺麗に終わりましたー」
時計を見れば、開始からわずか10分程度。まさに電光石火の早業でした。
翌日 ── 眼帯を外した瞬間、世界が変わった
術後はタクシーで帰宅し、妻と少し話して就寝。
そして翌日(今日)、術後検査のために再び来院しました。
看護師さんが私の眼帯を外してくれた、その瞬間。
「……っ!! めちゃくちゃクリアだ!!!」
手術翌日とは思えない、この視力の立ち上がりの速さ。これこそが、卓越した技術を持つ「ゴッドハンド」の証明に他なりません。診察も全く問題なし。来週月曜日に再度診察を受け、仕事復帰の目処を先生と相談する予定です。
プロフェッショナルが到達する「至高の領域」
今回、一連のプロセスを経て痛烈に感じたのは、「どの世界でも、一流のプロフェッショナルには共通点がある」ということです。
僕の担当医であるS先生は、多くの眼科医からもリスペクトされる、まさに“サージャン・オブ・サージャンズ(医師たちのなかの名医)”。
私の目の構造は、解剖学的に少し難易度が高いらしいのですが、先生はそれすらも「簡単そうに」やってのけます。
しかし、これは決して天才の片手間などではありません。
これまでに積み上げてきた、とてつもない量の修練と努力。そして「目の前の患者を絶対に救う」という高い志。
その両方が極限まで噛み合わなければ、絶対に到達できない領域です。
私たち音楽の世界でも全く同じです。
本物のプロフェッショナルは、どんな難曲や、ヒリつくようなプレッシャーのかかる現場でも、涼しい顔をしてまるで簡単そうに、楽しげに演奏してみせます。
しかし、その領域に達するまでに、彼らは想像を絶するほどの時間を投下し、地を這うような努力と研鑽、そして無数の失敗を重ねてきているのです。
職種こそ違えど、私はS先生の仕事の姿勢に、深いシンパシー(共感)と最大級の敬意を抱かざるを得ません。本当に、名医の中の名医です。
今後、東京へ移住しても、万が一また目のオペが必要になったなら、僕は絶対に大阪へ戻ってきて、S先生に執刀をお願いするつもりです。
鬼のようにタフでブラックなスケジュールでお仕事をされているので、くれぐれも体調を崩されないかそれだけが心配ですが、先生のことですから、そこも含めて完璧にセルフコントロールされているのでしょう。
まさに「日本の宝」と言うべき先生。これからもその高い志と神業で、たくさんの患者さんを救い続けていかれるのだと思います。
素晴らしいプロの仕事に触れ、僕も大きな刺激を受けました。
僕も自分が輝けるジャンル、自分が手が届く範囲から、もっと社会の役に立てる行動を増やしていきたい。自宅療養中、クリアになった視界を見つめながら、そんな決意を新たにした一日でした。